1月24日にマーズ・ヴォルタの解散を宣言したセドリック・ビスクラー=サヴァラはソロ・アルバム制作を進めていることを明らかにしている。
セドリックはオマー・ロドリゲス=ロペスとそれまで在籍していたアット・ザ・ドライヴ-インを脱退して2001年にマーズ・ヴォルタを結成し活動を続けていたが、オマーが新プロジェクト、ボスニアン・レインボウズに着手したことから、マーズ・ヴォルタの解散を宣言した。1月23日にはちょうどオマーがボスニアン・レインボウズの新曲"Turn Maps"を公開し、『NME』に新バンドについてのインタヴューを行ったばかりだった。
ツイッターでの連続ツイートでセドリックが明らかにした解散宣言では不貞を働く夫を待つ貞淑な妻役などやってられないと語っていたが、ここにきてマーズ・ヴォルタ時代からソロ・アルバム用に取りかかっていて、3曲ほど仕上げたことをツイッターで報告している。
また、セドリックはこれまでデヴェンドラ・バンハートやジョアンナ・ニューサムを手がけてきたノア・ジョージソンをプロデューサーに迎えていて、さらにマーズ・ヴォルタのホアン・アルデレッテ、アクシス・オブ・ジャスティスのジョニー・ポロンスキー、メガプスのグレゴリー・ロゴーヴもアルバムに参加しているとツイートしている。
ソロ新作の方向性についてセドリックは次のようにツイートしている。
「砂漠のバラードと宇宙ジャム・セッションがふんだんに入っているよ。ラップ・スティール・ギターやピアノもたくさん使ってるね。中波ラジオ的ラヴ・ソングもたくさんあるし。短くて甘苦いラヴ・ソングとか。断っておきたいのは、ぼくはロック・アルバムは作っていないことだね。わずかにロックがあるかもしれないけど、ぼくの身上となっているようなものではないということだよ」
なお、23日に『NME』が公開したオマーのインタヴューでオマーは、セドリックのソロ・プロジェクトを楽しみにしていると語っているが、この時点ではセドリックのソロ作品についてアコースティック作品だと説明していた。
その一方で、アット・ザ・ドライヴ-インは1997年の『アクロバティック・テナメント』と2000年の『リレーションシップ・オブ・コマンド』の再発を今年行うことが伝えられている。
(c) NME.COM / IPC Media 2012