テイラー・スウィフトを観にZeppTokyoへ行ってきた。あんなにカラフルなたくさんのグロウスティックを見たのはいつ以来だろう？と思わず考えた。「アイ・ラヴ・ユー、テイラー!!!」という悲鳴のような歓声があちこちから上がり、ティーンになりたてぐらいの女の子が一生懸命シンガロングし、テイラーは何度も何度も「サンキュー!!」と叫んだが、その真っ直ぐさがとても潔かった。

昨年アメリカでもっとも多くのアルバムを売り上げ、グラミー４部門を受賞したばかり。一見「勝ち組」然としているように思われるかもしれないが、傷つきやすく不器用、不安定な気持ちを、けっして大げさだったり被害妄想的にではなく、そのまんまに歌ってみせる。20歳になったばかりの彼女がこれからどんなふうになって、歌がどのように成長していくのか、とても楽しみだ。（羽鳥麻美）